指月橋と白雲橋の前後に特にかえでが多いです

高雄 観光スポットSightseeing Spot

高雄山 神護寺

神護寺もうで

京の郊外の清遊地として古くから知られる三尾(さんび)のひとつ、高雄の神護寺は広大な山内全域が木々の緑と紅葉におおわれています。朱の金堂はカエデと色を競い、大師堂は7世紀間の風雪に堪えてひっそりと静まり、多宝塔は緑をぬきんでて建ち、絵筆に描き尽くせぬ美しさです。
境内最西端の地蔵院の庭からながめる、清滝川(きよたきがわ)の清流がつくる錦雲峡は、有名な「かわらけ投げ」のかわらけの、ゆくえを定めかねる、千仞(せんじん)の渓谷です。春は桜が満山をかざり、夏は蝉しぐれにあけ、河鹿、ひぐらしの声に暮れ、冬は雪に埋もれて四季を通じて自然の美しさにつつまれて、しみじみと人の世のあり方を考えるのによい環境です。

神護寺の始まり

平安京造宮(794~)の最高責任者(造宮大夫)であった和気清麿公が、今の愛宕神社の前身、愛宕山白雲寺などとともに建てた愛宕五坊の一つです。当初「高雄山寺」と呼ばれていましたが、天長元年(824)、河内(大阪府)の神願寺(清麿公創立)の地が、よごれた所でふさわしくないという理由から「高雄山寺」に合併され、「神護国祚真護寺」と称したのが始まりです。これより先、和気一族は、叡山の最澄(伝教大師)や空海(弘法大師)をこの寺に招いて活躍の場としました。その為、時の仏教界に新風を送ることとなり、平安仏教の発祥地となりました。ことに弘法大師は唐(中国)より帰朝して、大同4年(809)に入山、以来14年間住持して、真言宗立教の基礎を築いた所でもあります。のちの東寺や高野山金剛峰寺と並ぶ霊さつであり、弘法大師を初代としています。

高雄山 神護寺

神護寺の自然

神護寺の、約20万平方メートル(60,400坪)の山内全域は、木々の緑と紅葉におおわれていて、朱の金堂はカエデと色をきそい、大師堂は7世紀間の風雪に堪えてひっそりと静まり、多宝塔は緑をぬきん出て建ち、絵筆に描き尽くせぬ美しさです。境内再西端の地蔵院の庭からながめる、清滝川の清流がつくる錦雲峡は、有名な「かわら投げ」のかわらけの、ゆくえを定めかねる、千仭の渓谷です。
春は桜が満山をかざり、夏は蝉しぐれに明け、河鹿、ひぐらしの声にくれの声に暮れ、冬は雪に埋もれてこよなく美しさにつつまれて、しみじみと人の世のあり方を考えるのによい環境です。

高雄山 神護寺

現在の盛観

応仁の乱では再び兵火をうけ、大師堂をのこして焼失しましたが、元和九年(1623)龍厳上人のとき、所司代板倉勝重の奉行によって桜門、金堂(いまの毘沙門堂)、五大堂、鐘楼を再興。昭和十年、山口玄洞居士の寄進で、昭和の名作といわれる金堂、多宝塔などが新築されて、今日の美観を整えています。

  • 高雄山 神護寺
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神護寺の重宝

その始まりと、中興の歴史が示しているように、平安時代前期(約1,100年前)と鎌倉時代(7~800年前)の二期にわたるものが大部分であり、しかも芸術的価値においては第一級品に目されるものを数多く所蔵しておりまして、国宝16点、重要文化財2,372点があります。毎年5月初旬の「宝物虫払い」行事には、これらの主要なものを順次展覧します。

住所
〒616-8292 京都市右京区梅ヶ畑高雄町5
TEL
TEL:075-861-1769 
FAX:075-862-0354
ホームページURL
http://www.jingoji.or.jp/
拝観時間
金堂拝観/9:00~16:00(閉門17:00)
(ただし12月29日~31日は迎春準備のため金堂拝観はできません。)
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神護寺重宝もくろく(抄)

国宝

  • 金堂本尊木造薬師如来像 一体(常時公開)
  • 源頼朝画像 平重盛画像(5月1日~5日まで公開)
  • 多宝塔安置木造五大虚空蔵菩薩 五体
  • 紫綾金銀泥絵 両界曼茶羅 二幅
  • 絹本著色 釈迦如来画像 一幅
  • 絹本著色 山水図六曲屏風 二雙
  • 潅頂歴名(弘法大師筆) 一巻
  • 銅鐘(銘藤原敏行筆) 一口 重要文化財
  • 大師堂 一宇・日光月光菩薩像 二体
  • 神護寺絵図 一舗
  • 神護寺々領絵図 四舗
  • 木造 毘沙門天立像 一体
  • 尊勝曼茶羅 一幅
  • 絹本著色 十二天画像 十二幅
  • 後宇多法皇宸翰寄進状 一巻
  • 文覚上人書状案 一巻
  • 神護寺略記 一巻 ゆかりの人物
  • 和気清麻呂公
  • 伝教大師=最澄
  • 弘法大師=空海・文覚上人
  • 金堂本尊木造薬師如来像 一体(常時公開)
    金堂本尊木造薬師如来像 一体(常時公開)
  • 源頼朝画像 平重盛画像(5月1日~5日まで公開)
    源頼朝画像 平重盛画像(5月1日~5日まで公開)
  • 高雄山 神護寺
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槇尾山 西明寺

古義真言宗に属し槇尾山と号します。高雄(尾)山・神護寺・栂尾山・高山寺とともに三尾の名刹の一つとして知られています。古来から、清滝川のせせらぎと共に、春の桜・つつじ、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季を通じて豊かな自然を現しています。
天長年間(824~34)に弘法大師の高弟智泉大徳が神護寺の別院として創建したのに始まると伝えられています。荒廃後、建治年間(1275~78)に和泉国槇尾山寺の我宝自性上人が中興し、本堂、経蔵、宝塔、鎮守等が建てられました。また正応三年(1290)に平等心王院の号を後宇多法皇より命名賜り、神護寺より独立しました。さらに、永禄年間(1558~70)に兵火にあって焼亡したが、慶長七年(1602)に明忍律師により再興されました。
現在の本堂は、元禄一三年(1700)に桂昌院の寄進により再建されたものです。堂内には、唐様須弥壇上の本尊釈迦如来像(重要文化財)を始め、多数の仏像が安置されています。

西明寺の由来

西明寺は、古義真言宗に属し槇尾山と号す。高雄(尾)山・神護寺、栂尾山・高山寺と共に三尾の名刹の一つとして知られる。古来から、清滝川のせせらぎと共に、春の桜、つつじ、初夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季を通じて豊かな自然を現わしている。天長年間(824~834)に弘法大師の高弟智泉大徳が神護寺の別院として創建したのに始まると伝える。荒廃後、建治年間(1275~1278)に和泉国槇尾山寺の我宝自性上人が中興し、本堂、経蔵、宝塔、鎮守等が建てられた。 また、正応三年(1290)に平等心王院の号を後宇多法皇より命名賜わり、神護寺より独立した。さらに、永禄年間(1558~1570)に兵火にあって焼亡したが、慶長七年(1602)に明忍律師により再興された。現在の本堂は元禄十三年(1700)に桂昌院の寄進により再建されたものである。堂内には、唐様須弥壇上の本尊釈迦如来像(重要文化財)を始め、多数の仏像が安置されている。

槇尾山 西明寺

仏像

釈迦如来像

本堂正面の須弥壇上の図厨子内に安置されている本尊で、鎌倉時代に仏師運慶によって彫られた立像である。清涼寺式釈迦如来像で生前の釈迦如来の面影を伝えていると云われており、需要文化財となっている。釈迦如来は二千年五百年前に印度国に生まれ、仏教を創説された。その教えは「万物は因、縁、果の法を見る時、正智を生ずる。正智を生ずる時、正しい生活が行われる。正しい生活が行われる時、苦しみ、悩みから救われ、ここに平和の光明は実現する。」と説いている。

千手観世音菩薩像

本堂の脇陣に安置されており、平安時代に彫られ、重要文化財となっている。頭上に十面を敷き、宝冠をかぶり、合掌する真手を含め四十二手の千手観世音菩薩像である。細面で鼻筋が通った繊細な顔立ちをした立像である。慈悲の力を持って衆生の苦しみを救おうと信仰されている。

愛染明王像

本堂の脇陣に安置されており、鎌倉時代後期に慶派に連なる師によって彫られた明王像である。五鈷を戴く獅子冠を頭上に乗せ、三目を瞋らせ、開口して牙先を現わし、六臂の各手に法具や弓箭等を執って座っている。我宝自性上人の念持本尊で、愛の力を授かるとして古来から多くの人々に拝まれてきた。

槇尾山 西明寺

建造物

本 堂

元禄十三年(1700)に五代将軍徳川綱吉の生母桂昌院の寄進により再建された。桁行七間、梁行四間で、内部には梁行の三分されている。中央間が内陣で、後方に四天柱を建て、逆蓮擬宝珠付きの唐様須弥壇には厨子が奉安されている。両横の脇陣の役割を果たしており、真言宗寺院の本堂ろしては特異な平面である点に特色が見られる。正面入口の梁上に「霊山鷲心」の額が掲げられている。

客 殿

本堂の左方に接近して建ち、本堂左後方と短い渡廊下で結ばれている。造営は本堂より古く、江戸時代前期に移築された。当時は食堂と称し、僧侶の生活や戒律の道場として使用されていた。前列二室、後列三室からなり、前列南室には、慶長および元和年間に三度にわたって制定された九ケ条からなる「平等心王院僧制」の木札が掲げられている。

表 門

一間薬医門で、本堂と同じ元禄十三年(1700)の造営になり、西明寺の元禄造営の一連の建造物として貴重である。

人 物

智泉大徳、我宝自性上人、明忍律師

槇尾山 西明寺
住所
〒616-8291 京都市右京区梅ヶ畑槇ノ尾町1
TEL
075-861-1770
拝観時間
9:00~17:00
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  • 仏像 釈迦如来像
  • 仏像 千手観世御音菩薩像
  • 仏像 愛染明王像

ゆかりの人物

  • 智泉大徳
  • 我宝自性上人
  • 明忍律師
  • 桂昌院
  • 槇尾山 西明寺
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栂尾山 高山寺

京の西郊、丹波高原に通じる周山街道ぞいの高雄(尾)槇尾(まきのお)、栂尾(とがのお)はいわゆる三尾(さんび)と呼ばれ、紅葉の名勝として知られてきました。
清瀧川に沿う山深い丹波の奥に通じる一条の街道を、北山杉の美林に時雨れる日など、高山寺を訪れると心の底から聖域の気は心を鎮めて呉れます。
春夏秋冬、高山寺の美しさは素直に心にとけこみますが、なかでも石水院の軒端から、向山にかかる夕月をみる秋の風情は格別であり、日頃とかく忘れていた詩情を呼びもどしてくれます。
高山寺の境域は老杉や巨松や老楓に覆われ、堂塔をはじめとして、宗教的な遺跡も多いので楞伽山(りょうがさん)を含めた一帯は国の史跡に指定されています。
佛説に「山色を佛体とし、渓聲を法語とする」というとおり、まさに、「華厳浄土」にふさわしい環境をもっています。

高山寺の由来

高山寺は、紅葉の名所三尾(高雄、槇尾、栂尾)の北のはずれにあり、清滝の清流をはさむ境内には、老杉や巨松や老楓でおおわれ、自然の佳景をなし「華厳浄土」にふさわしい寺域である。 古くは比叡山の尊意僧正によって開かれたが、荒廃の後、鎌倉時代に明恵上人が後鳥羽上皇の院宜を拝してこの地を得、上皇から「日出先照高山之寺」の号を賜わり、華厳道場を創立し、学問・美術の府としても盛んであった。 明恵上人時代の遺構である住宅建築の傑作、石水院(国宝・世界歴史遺産)や鳥獣戯画(国宝)をはじめ多くの文化財を蔵している。

栂尾山 高山寺
栂尾山 高山寺

石水院のみ拝観 可。 境内は休止

住所
〒616-8295 京都市右京区梅ヶ畑栂尾町8
TEL
075-861-4204
拝観時間
金堂拝観/8:30~17:00
JRバス線 京都駅から栂尾高山寺まで約50分
四条大宮から栂尾高山寺まで約40分
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高山寺御宝物もくろく

国宝

  • 建築 石水院・紙本淡彩 明恵上人樹上坐禅像
  • 絹本著色 佛眼佛母像・紙本墨画 鳥獣戯画巻
  • 紙本著色 華厳宗祖師絵伝六巻 重要文化財
  • 絹本著色 文殊菩薩像
  • 紙本墨画 将軍塚絵一巻
  • 絹本著色 華厳海会諸聖衆曼茶羅図
  • 彫刻 乾漆薬師如来像
  • 彫刻 善妙神像
  • 彫刻 白光神像
  • 彫刻 春日明神の木彫神鹿
  • 神本墨書 夢記
  • 神本墨書 大唐天竺里程書
  • 石水院・紙本淡彩 明恵上人樹上坐禅像
    石水院・紙本淡彩 明恵上人樹上坐禅像
  • 乾漆薬師如来像
    乾漆薬師如来像

平岡八幡宮

平岡八幡宮

高雄山神護寺の守護神として、弘法大師(空海)が平安初期、大同4年(809)、12月10日、自ら描いた僧形八幡神像を御神体として、宇佐八幡より勧請、創建された、山城国最古の八幡宮である。
「花の天井」は特に女性に人気で、高雄・嵐山・御室のちょうど中間点に位置、何より静かな環境は、古き京都の風情を今も残しています。見る、聞く、楽しむ…そして学ぶ。京都で、神職が説明する神社は当社だけです。「花の天井」のなぞのお話、しめ縄の秘密、正しい神社のお詣りの方法、弘法 大師、足利義満の不思議な話など、お話致します。

住所
〒616-8271 京都市右京区梅ヶ畑宮の口町23番地
TEL
075-871-2084
拝観時間
10:00~16:00(9月15日~12月3日)
(ただし、10月1日・8日・9日は神事の為、拝観はできません)
拝観料
500円(縁起書授与、大福茶接待付)
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境内のご案内

  • 地主社 土地の神
  • 武内社 長寿の神
  • 貴布弥社 水
  • 病気の神
  • 若宮社 心の神
  • 山の神岩 山の守護神
  • 平岡八幡弁財天 芸能、音楽、財運の神
  • 平岡八幡宮
  • 平岡八幡宮
  • 平岡八幡宮

嵐山-高雄パークウエイ

嵐山-高雄パークウエイ

京都洛西の美しい景色が一望できる嵐山-高雄パークウエイ。
京都観光のメッカ「嵐山」と自然がいっぱいの「高雄」をつなぐ全長10.7kmのドライブウェイです。その美しい景観を楽しめる展望台だけでなく、ファミリーで楽しめる遊園地などのレジャー施設も充実!周辺散策にも便利な大駐車場を完備したレジャーエリアです。

住所
嵐山-高雄パークウエイ 高雄事務所
〒616-8285 京都府京都市右京区梅ヶ畑檜社町11番地
TEL
075-871-1221(9:00~17:00)
営業時間
  • 4月~11月
    8:00~19:00 (ご入場は18:00まで)
  • 12月~3月
    9:00~18:00 (ご入場は17:00まで)
定休日
年中無休
ホームページURL
http://www.parkway-hankyu.com
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施設紹介

  • 小倉山展望台
  • 保津峡展望台
  • フラワーパーク

北山杉

北山杉

高雄の恵まれた自然環境の中、永年に渡って伝承されてきた職人の厳しい“目”と “技”で、手間ひまかけて丹念に仕立てられる「北山杉」。苗木から厳選して、30年余りの歳月をかけて、神経質とも言えるほどに手間をかけて育てられる。 その間に、真直ぐで一定の太さをもった、しかもフシのない美しい木に育てねばならない。
一般的に太くて真直ぐな木を育てることはたやすいが、北山杉のような細くて真直ぐな木を育てることは難しい。ましてや、その上にフシのない一定の太さのものをつくり上げるには、高度な技術がいる。北山の風物詩である枝打作業は、1つはフシのない美しい木をつくるためのものであるが、それと同時に一定の太さにコントロールするための、いわば抑制栽培の手段でもある。
年間を通して気温が冷涼で、冬には厳しい“北山しぐれ”にさらされるという北山独自の自然環境のなか、山の斜面を使っての不安定な立地条件のため、より高度な技術と細やかな配慮が要求される中で育成された北山杉は、生命力が強くいつまでもその美しさを保っている。

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